14日目

本来ならば、きょうが帰る予定の日だが、第1段階の教習が1日長引いたので、あしたが卒業予定日になっている。
家にきょうは帰らないことを伝えようと、電話をかけたのだが、留守番電話。電話そのものもめったにかけない私、反応がないなかで、どうやって、何をしゃべればいいのかわからず、まごついてしまった。
留守番電話に、かけている人の話が区切れたら、「はい」と相づちを打ってくれる機能があったらいいなあ、なんて思う。
おみやげを買って帰りたいとは、きたときから考えていたのだが、いいものがなかった。大凧合戦せんべいとか、あとは新潟に本社があり、学校の近くにも工場がある亀田製菓の柿の種とか。
別にせんべいや柿の種が悪いっていってるわけではない。私もこれらをよく食べる。けど、甘いもののほうが喜びそうだったので、学校から自転車で10分ぐらい走って、下のル・ポワロンというお店へいってきた。
http://www.geocities.jp/le_poelon/
小さいお店に、たくさんの種類のお菓子が並べられているが、窮屈な印象はない。しばらく眺めていると、店員さんが「よろしかったら」と試食品を出してくれたけど、こういうのって食べたら必ず買わなきゃいけない気がして、口にしようと思えない。
そんなことを考えていると、お母さんと小学校低学年ぐらいの女の子の2人組が入ってきて、ぱっぱっぱとあれこれ注文する。
彼女たちが店を出た後、私も自分が食べるケーキ2つと、家に持って帰る菓子の詰め合わせを頼む。
「(箱に巻く)リボンは何色がよろしいでしょうか?」といわれ、とても戸惑う。だって、そんなのどうでもいいし。でも、どうでもいいからこそ迷う。白・青・ピンクの3色のなかで、どれがいちばん、どうでもよさを漂わせているか、なんて考えながら、「じゃあ、白で」とお願いした。
袋に入れてもらうのを待つうちにも、お客さんが入ってくる。こうした様子を見ると、繁盛してそうだった。