那須正幹作、前川かずお原画、高橋信也作画『ズッコケ三人組の卒業式』(ポプラ社

ついにシリーズも最後ということで、手に取ってみた。私にとっては『ズッコケ愛の動物記』(ポプラ社)を読んで以来だから、9年ぶりということになるのか。
久しぶりなんで、ズッコケってこんなだったんだ、と確認しながら読み進めた。読者に息をつく間も与えないスリリングな展開。児童文学といって馬鹿にしてはいけない。最後どうなるかは、私が明かしてしまってはつまらない。むかし図書館で借りた人も、そうでない人も童心に返って読んでみてはいかが。
ちなみに『週刊文春』12/16号の巻末のほうのグラビアページによると、「お礼をこめて、一冊きり、四十歳になった彼らの『それゆけ中年ズッコケ三人組』というのを出すつもり」だそうだ。四十歳というのは、最初の『それいけズッコケ三人組』(ポプラ社)が出てから、27年になるので、あと13年したら、ということなのかな。

石黒彩著『子育てプロジェクト!』(光文社)

『女性自身』の連載を楽しく読んでいたことと、構成をしているライターのうち川上典子さんが、ご自分のblogで必死に宣伝していた(売れてもライターのところに入ってくるお金は一定なんだろうけど)ことがあって購入。帯には飯田香織が推薦文を書いている。
内容は連載当時とかわらず、子育てのつらかったこと、うれしかったことが満載でいい。あと連載時とは、イラストの書き手が違うようで、これまたいいと思う。どうやら以下のページがイラストを書いている遠藤さやという人のものらしい。
http://mameendou.at.infoseek.co.jp/