ゴールデンポイントはどこを指すのか

f:id:amanomurakumo:20200825125033p:plainこのまえ、Youtubeバックギャモン放送を見ていた。そこで興味深いやりとりがあって、配信者さんの使ったゴールデンポイントという言葉に対して「それは相手陣の5ポイントだけを呼ぶのではないか」という内容の指摘がチャット欄でされていた。

私はけっこう驚いた。個人的には使ったことがない言葉だけど、両サイドどちらも指すと思っていたから。それで少し調べてみた。

たとえば『改訂新版 バックギャモン・ブック』や『バックギャモン入門』には指摘どおりのことが書いてある。つまり相手の5ポイントを指すものだと。

Paul Lamford "improve your backgammon" では、「ゴールデンポイント」「ゴールデンアンカー」と区別している。前者が5ポイント。後者が20ポイントであると。

一番わかりやすかったのが、Marc Brockmann Olsen "BACKGAMMON From basics to badass" での説明。それによると「もともとは1976年に刊行されたPaul Magriel "Backgammon" で用いられた呼び名で、そこでは20ポイントだけを指していた。現在ではどちらのプレイヤーの5ポイントも指す」としている。

というわけで、オリジナルに忠実でありたいかどうかで言葉の使い方が分かれるケースなのかなと。