NGT48チームG「逆上がり」公演

年に2-3回かな。AKB48グループの公演をDMMで見る。気になるメンバーが卒業するときや話題があるときに。
きのうのNGT48はまさにそんな感じ。ひょっとしたらまほほんがステージに立つのは最後かもと思っていた。


彼女のことを認識したのはいつだっただろうな。
はっきり覚えているのはハレンチ動画の件。あのときは悪質なイタズラにあっちゃったんだなーぐらいで、深く気に留めなかった。
しばらくして、このときのことを振り返る配信があった。彼女はずっと涙。リスナーは深刻な様子を笑っていたが、本人はいたってまじめ。やってもいないことをやったと言われるのがどれほどつらいことか、泣きながら語っていた。
私は自分のズレを恥じた。笑い話じゃなくて、痴漢冤罪と同じ文脈でとらえるべきなんだなと。
インスタグラムをフォローしたのはこのとき。まっすぐで素敵だなと思ったから。
以後いろいろあった。一番おぼえてるのは、今村支配人(当時)と「扱い」について話したエピソード。今村の側にも冷遇してる自覚があったのかと憤る彼女はまたしても涙。振り返ってみると、泣いてる印象のほうが濃いかもしれない。


そういう背景があっての今回の事件と対応。月並みな言葉だが、どれだけひどい目にあわせれば済むのか。「ひどい目」の質が段違いすぎる。
公演の冒頭では新支配人の早川が謝罪をした。むろん彼女の意思ではなく、そういう役回りを担当したぐらいの感じなんだろう。自分ならしたくない仕事だなと一瞬おもったが、他人がやらかしたことの謝罪って楽な面もある。ポーズで謝ってるだけだからね。早川の言葉はまったく頭に入らなかったものの、緊張はうかがえた。
それで公演に入るわけだが、びっくりするほど楽しかった。最初、寸劇に出てきたまほほんの姿を見て、いきなり目がうるんでしまう。いったいこの先どんな雰囲気になるのか少し不安だったが、笑いのあふれる充実した公演になった。
アンコールで「To be continued」を歌うために菅原りこが登場。ケガを抱えた体ゆえ「全力ではなく、ある程度の動きでがんばる」と言って笑いをとる。この後、卒業発表したのが信じられないほど落ち着いて見えた。


最後のあいさつへはすんなり移らず、長谷川玲奈、菅原、山口真帆の順に卒業を告げる。
1月からの騒動を見ていれば、3人が意見をともにしていることはわかる。長谷川・菅原の言葉からは本意ではなかったことがにじみ出ていた。それは不思議と新鮮な感じがした。他のグループにも本意でない卒業はあるんだろうけど、きれいな形に整えられちゃうからね。
山口は用意してきた手紙を読み上げた。いつもと同じようにまっすぐで正しかった。

来月、3人そろっての卒業公演になることを伝える。山口が「ケガで出られていなかった(菅原)りこと、リハビリをがんばって……」と言って、菅原のほうを二度見た。友情の美しさがそこにはあった。