「脱藩、巡礼、負けないチカラ〜たとえば あるご当地アイドルのかたち〜」(第23回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品)

高知のご当地アイドル「はちきんガールズ」。今年春、脱藩と銘打って東京進出。その前後の彼女たちと門脇幸プロデューサーの動きをおさめた。
55分ながら、いろんなトピックがあった。ご当地アイドルの役割、プロデューサーが課した四国遍路の試み、メンバーの脱退……。
なかでも一番興味をもったのは、学校のこと。今回の脱藩が受験と重なる子もいれば、高校の途中だから編入試験を受ける子もいる。ティーンエイジャーの上京は簡単にはいかない。その簡単ではないところが、見てるほうにとっては面白くもあった。
番組を通して、彼女たちの魅力は伝わってきた。ただ、ドキュメンタリーとしては残念な出来。
作品の軸は「継続」、つまりなぜアイドルをやめずに続けられるのかというところにうっすらとあるのだが、それが薄すぎて、ただのアイドル紹介番組にしかなっていない。
語り:山里亮太。11/6未明放送。