『胡蝶の灯り 昭和の花街で生きた母と娘』(幻冬舎、2009/3)

「第3回感動ノンフィクション大賞」受賞作。水商売を営む母のもとで育った著者が、その境遇を綴る。
水商売だけでなく、時代や地方のこともよく描かれ、なかなかに面白い本だった。

伊藤玄二郎編『米原万里、そしてロシア』(かまくら春秋社、2009/4)

米原万里の生涯とロシアとの関わりを探る手掛かりに――」(帯より)。内容は追悼文から、米原さんへの言及がないロシアの作家・小説についての原稿まで多岐にわたる。
ま、それぞれに読みがいのあるテクストだった。