単なる雑記

ホームランボールの行方をご存知だろうか。
通常であれば、キャッチしたお客さんがもらえる。しかし、そうではないこともある。メモリアルアーチ*1や、区切りの一打*2がホームランになった場合だ。こういったケースでは、係員がボールを回収し、後で記念品と交換することになる。
私は以前、球場で係員をしていた。この回収をやる機会はなかったが、それでも試合前、記録が近い選手をチェックしていたのが思い出される。
もうひとつ。これは西武ドームの場合だが、バックスクリーンにボールが入ることがある。ここはお客さんの入れない空間で、係員が取りにいくことになる。そして、その拾ったボールは、なんと係員が自分のものにできる――わけは当然なく、来場者プレゼントになる。これについては後述するが、少し話を脇道へ。
バックスクリーンのホームランボールは、ただ拾いにいけばいいのではない。なぜか。このスペースに人がいると、審判がプレイを宣告できないそうなのだ。つまり、さっさと拾えずもたもたしていると、試合の進行を止めてしまう。そんなことになったら、責任重大だ。
だから、私、バックスクリーン横につくときは、「ここへだけは飛ばないで」と念じていた。まあ、こちらも実際にやることはなかったのだが。

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前置きが長くなったが、ここからが本題。バックスクリーンへ入ったボールが、お客さんへのプレゼントになるという件である。
西武ドームでは入場時、先着1万人に抽選券が配られる。1万人だから、番号は00001から10000。その番号でもって抽選がなされ、当選番号はビジョンに映し出される。
先ごろおこなわれたCS第2ステージ第5戦、2回に後藤のバックスクリーン弾が飛び出た。そしてこのボールは、ライオンズファンで有名な小倉智昭さんが手にしたのだという。その様子は、下記URLに綴られている(「とくダネ!」のオープニングトークの模様)。
http://www.og-land.com/blog/index.php?act=date&day=20081023

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最初は、おおっ、1万分の1、なんという幸運。そう思った。しかし、もしかすると、まぐれではないのかもしれない。
前述の抽選券というものについて、もう少し説明したい。西武ドームは、ゲートがふたつ、1塁側入口と3塁側入口とある。一般客はこのいずれかを利用する。どちらにおいても、抽選券は配られる。
ところが、小倉さんはネット裏で観戦する人である。ネット裏へは上記のほかに、ボックス・シート専用ゲートというのも利用できるのだ。
そこで私は考える。たとえば、あらかじめ00001から00100などの特定番号を、このゲートで配る用に抜いておく。そして、抽選の際に優遇する、なんてことはできやしないか。
これにはお断りというか、不明な点がふたつあって、まず、専用ゲートでも抽選券の配布がされているのかどうか。もうひとつ。小倉さんはどちらのゲートを利用しているのか。そのへんを私は知らない。

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おちがつけにくくなってきたが、まあ、係員をやってた人間にも謎はたくさんあるということだ。
余談だが、バックスクリーンに入ったボールはプレゼント、といっても、ライオンズの選手のみである。それはそうだ。相手チームのボールを抽選して、相手ファンを喜ばせても意味がない。
では、そのボールはどこへ消えるのか。わからない。ただ確実なのは、係員がゲットできるのではない、ということだ。

*1:300号ホームランとか。

*2:1000本安打とか。