鴻巣友季子さんとのトークイベント

15:00から、オリオン書房ノルテ店ラウンジにて。鴻巣さんの新刊『孕むことば』(マガジンハウス)の発売を記念して。
いきなりの余談だが、会場のロケーションがとても素晴らしい。客から見ると、話し手たちの奥がガラス張りになっていて、見下ろせば道ゆく人々と車、左のほうを見上げると、多摩モノレール。開放感がたっぷり。

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入場料500円。まあよくある値段設定だが、ここはちゃんとレジで処理していた。この手の書店イベントで、レシートが出てくるのは初めてだなあ。
レシートも珍しい。普通の書店だと、本を購入した際の印字は、「文学」「評論」などといったカテゴリーか、もしくは「単行本」「新書」という表記をするケースが多いように思う。しかし、オリオン書房は、ずばり本のタイトルであった。

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前方のテーブルに、左から『孕むことば』を担当したマガジンハウスの刈谷さん、鴻巣さん、角田さんの順で着席。内容は、翻訳の言葉、お子さんが言語を獲得する過程……。ほぼ鴻巣さんの一人語りという感じ。たんまりと笑わせてもらう。

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およそ1時間半ぐらいの後におふたりのサイン会。本はオリオン書房で買ったものに限らずOKという。なんと太っ腹な。ジュンク堂はえらい違いだ。

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鴻巣さんというと、私には以前「プロムナード」で書いていた豪徳寺の話が印象に残っている。それが昨年末に出た『やみくも』という本に収められたのは知っていたのだが、あれやこれやで買わずじまい。いい機会なので、『孕むことば』と合わせて2冊にサインをいただく。

『何も持たず存在するということ』(幻戯書房、2008/6)

エッセイ集。初出は、日本経済新聞「プロムナード」、朝日新聞「ピンホールコラム」、毎日新聞「ダブルクリック」他。
半分超は既読なのだが、そうでないものにも既視感を覚える。きっと角田さんの根っこにあるものが同じだから、書いたものも等しく見えてしまうのかもしれない。