野性時代』6月号

「シリーズ青春文学の現在」1「あの八月の、」という短編を書いている。キネマ友の会というサークルのOGである2人が、夜間に母校の部室に忍び込み、懐かしの映像を見る。
早稲田では近年、部室が閉鎖され、卒業生となっても気軽に立ち寄れる場所がなくなってしまった、という嘆きの声を聞く。この小説は、気軽に立ち寄れた時代の記録にもなるのではないだろうか。部室がなくなって残念だ、って話ではないけど。
上記の問題については「早稲田」+「地下部室」とかで検索すると、いろいろ出てくる。以下のURLがその一例。
http://space.red-ocean.org/text/waseda.html
この「シリーズ青春文学の現在」を角田さんが書くのは1回限り。けど、次号では「少年のこころ少女のこころ」という特集に関連した小説が載るようだ。

ダ・ヴィンチ』6月号

ふたつめの特集が角田光代なのだが、分量の割りにたいしたことは書いてない。作品解題みたいなのがあるから、角田さんの作品を読み込んでいる人にとっては、見るべきところがたくさんあるのかも。
話題が全然変わるけど、WEBダ・ヴィンチで近々(6月以降って書いてあったかな)、蒼井優の連載が始まるそうだ。

5月15日付朝日新聞朝刊

もう2週間も前になるが、長田弘著『人生の特別な一瞬』(晶文社)の書評を書いている。