「課外授業 ようこそ先輩」

10/5、23:30から30分にわたり、角田さんが捜真小学校で授業をした様子が放映された。
子どもたちのノートが、角田さんの持ってきたものと同じってところがよかったなあ。いいねえ、伝統って。
あとは、6年生の男の子、女の子たちが、照れながらも隣の人を観察する表情。幼いころって、あんなふうだったんだと懐かしいような、くすぐったいような気持ちになった。
以下は余談だが、三浦しをんさんは横浜雙葉の出身らしい。
http://taechic.typepad.jp/metabolite/2005/06/post_f01b.html
角田さんとしをんさんの気が合うのは、ともに横浜の私立校出身という境遇もあったりするのかな。

『幸福な遊戯』(角川文庫)

中編3編から構成された角田光代(名義で)のデビュー作。単行本が出てから、2003年の文庫化までに12年という歳月が流れているのだが、まったく古びていない。時代を感じさせるのは、ポケットベルが携帯電話に取って代わられたぐらい。
表題作の「幸福な遊戯」では、角田さんの書き出しのうまいさを再認識した。ラスト2、3ページで「遊戯」というタイトルとつなげるあたりは感心。
3編目の「銭湯」は、人をしっかりと観察している角田さんだからこそ書けたのかなと思った。2005年7月15日7版発行。