単なる雑記

義家弘介参院選出馬には、本当に残念な思いだ。彼が2004年にNスペへ出演した際、重松清は「自分から話しかけてこないおとなしい生徒へのアプローチはどうしているのか」と問うた。それに対して彼は、おとなしい生徒としてグルーピングすることを否定し、「ひとりひとりと向き合っていくしかない」といった。この答え自体は、ごくまっとうなものだと思う。
だけど議員になったらひとりひとりとは向き合えない。おまけに、議員としての問題提起はグルーピングなしでは不可能だろう。苦しんでいる個人の話は、議会でするにはなじまないのだ。そして彼は、かって悪しきざまにいったグルーピングから逃れられない。
彼がもし真面目な人間であるのならば、いつかその矛盾に苦しむときがくるんじゃないかと思うね。