ETV特集

北星余市義家弘介先生のドキュメント番組。ところどころ重松清が出てきて、義家と対談したり、生徒の下宿に足運んで話を聞いたりしてた。
去年の5月に『不良少年の夢』(光文社、副題は長いので省略)が出て、秋には『ヤンキー母校に生きる』(文藝春秋)が出版されると同時に、ドラマ化までされてしまい、義家はこれまで以上に講演や取材等が多くなっただろう。しかし、そんな状況においても彼は有名人気取りなどまったくせずに、生徒とまっすぐに向き合っている。そんな様子が伝わってきていい番組だった。
重松清はなかなかうまいことを聞いていた。(以下、覚え書き)
重松「義家さんのなかでは生徒を見ていくのは先生ではなく先生方という複数形なんだ、やっぱり」
義家「ええ、俺みたいに『おらおら!』いってる先生ばっかりの学校には、俺だったらいきたくないですね。やっぱり俺みたいなのもいて、じっくり話を聞いてくれる先生がいてっていう学校が良いでしょ」
重松「つっぱってる生徒がいる反面、おとなしい生徒っていうのもいるわけですよね。そういう生徒に対するアプローチっていうのはどうなんですか?」
義家「マニュアル化っていうのはできないですよ。やっぱり一人一人と時間かけて、話し合っていくしか方法はない」
再放送はないのかな?ビデオ録画できなかったのが残念。
あと気になったのは、この二人の関係について。なんか、まったくの初対面ではなかった印象を受けたんだけど。まあ、昨年の秋のクールで、義家原作のドラマは大好評。重松清原作のライオン先生は打ち切りにならなかったのが不思議なほどの低調ぶりというのはあったけど、それほど悪い間柄ではなさそう。どうでもいいか、そんなこと。