早稲田×大阪産業(明治神宮野球大会2回戦、神宮第二球場)


試合よりも、どんな球場なのだろうかということが気になり出かける。この第二球場は、神宮(第一)球場のレフトスタンド後方に位置する(興味がある方は、ヤフー地図で航空写真を見てみると面白いのではないかと)。
バックネット側にある券売所で学生券(500円)を購入。副券が2枚ついていて、片方が第一球場、もう片方が第二球場の入場券になっている。
客席は1塁側とバックネット裏、3塁側の区切りがなく、10秒も歩けば、相手サイドにいけてしまう。さらに、2階席もあり、こちらからの眺めは壮大。1階とはまた違った趣の野球観戦ができる。

ついでにいうと、2階席の後方部分からは神宮球場の様子を見ることができる。

ただし、よく見える部分はロープが張ってあり、係員が見張っている(なぜ?)。
そして、驚いたのは、1塁側のファウルグラウンド奥。なんとゴルフの打ちっぱなしになっているのだ(もちろんきょうはやってないけど)。そうか、こういうことをすれば、野球に使わないときでも、グラウンドを有効活用できるんだな。
土曜日が雨で順延になったため、きょう月曜日が早稲田の初戦。平日だが、応援部の人はわんさかきている。一般客が少ないと、チアの姿が目立つ。大阪産業大学のほうは、付属高校の生徒たちが応援にきているようだ。それも男オンリーである。別に女子校ってわけではないみたいなんだけど。あとは、チアが4、5人(こちらはさすがに大学か)。
神宮球場のスタンドとは違って狭いスペースなので、吹奏楽団の音がとても迫力あるものになる。
早稲田が校歌を歌いエール交換。向こうは校歌を歌わずにエールだけ。ちなみに大阪産業大学は「産大」と呼んでいた。
9:00ちょっとまえに試合開始。
1回表、先攻は早稲田。先頭上本がヒット。続く前田将希のバスターがサードゴロとなる間に、ランナー2塁へ。しかし、後続倒れ先制ならず。
1回裏、2アウト1塁から産大が先発の宮本を攻めビッグイニング。4番大野がライト前ヒット。続く籾山がライトへフェンス直撃のタイムリー2ベースで1点先制。なお2、3塁。豊岡がライト線へ2点タイムリー2ベース。3-0。ここで早稲田はキャッチャーを細山田から笹沢へ。しかし、産大の勢いは止まらず、加藤がレフト前ヒットで1、3塁。続く武富の打席では1ストライクのあと、キャッチャーの送球でファーストランナーが挟まれる。3塁ランナーはホームへ突入。もちろん送球するがセーフ。4-0で、ランナーは2塁。武富はレフトライナーで長い長い攻撃が終わる。
2回表、大きなリードを許したが、まだ早い回だし、それほど悲壮感はない。かなり寒かったから、ピッチャーの調子が突然くるうこともあるんじゃないかという思いでグラウンドを見つめる。この回先頭の宮本に対して、産大先発の入江はまったくストライクが入らずフォアボール。小野塚は2-3からレフト前ヒット。1、3塁に。続く泉がライト前へタイムリーで早くも1点返す。本田の送りバントで、1アウト2、3塁。入江は次の笹沢に対してもストライクが入らずフォアボールで満塁。まえのおじちゃんがボール球を投げるたびに「ピッチャー、ノーコンだよ」「はい、ピッチャー、ストライク入んないよ」などと軽やかに野次を飛ばす。上本が2-3からレフトへ犠牲フライで4-2。2アウト1、2塁となって前田。左中間を見事に破る2ベース。4-4の同点。小さいのに、体をうまく回転させてボールを飛ばすのには感心する。ここで産大はピッチャーを入江から中田へ。初球をいきなりワイルドピッチでランナー3塁へ。あわよくば逆転といきたいところだったが、松本はレフトフライ。
2回裏、宮本は完全に立ち直り三者凡退。以後、5回まで投げフォアボール1個とエラーのランナーのみというピッチング。
5回表、先頭松本が1塁内野安打。続く田中幸長の打席でバッテリーミス。ランナー2塁へ。田中は3塁前へバントヒット。0アウト1、3塁に。宮本は三振で1アウト。産大ピッチャーは中田からきのう完投している吉元へ。代打で入り2打席目の大西は1塁線へスクイズ。産大はホームに送球できないばかりか、1塁ベースに誰も入っていなく、アウトが取れず。5-4で早稲田が1点勝ち越し。ちなみにさっきのおじちゃんからは、「関西人は野球を知らないよ」との野次。なおも1アウト1、2塁。泉のセンターフライでタッチアップ。2アウト1、3塁。しかし、本田もセンターフライで1点止まり。
6回表、1アウト後、上本が左中間へソロホームラン。前田が倒れ2アウトとなった後に、松本が右中間、田中がライトへ連続ソロホームランで3点追加。さっきのおじちゃん「松本、父さんが見てるぞー」。この人が父さんなのか、それとも父さんの知り合いなのか。早稲田は8-4と4点リードに。やはり、吉元はきのうの疲れがあったのだろう。
6回裏、点差がついたところで、宮本を休ませピッチャーは須田へ。エラーのランナーを出すも併殺で切り抜ける。
7回裏、この回のピッチャーは山本。なんなく三者凡退。非常にボールの出所が見えにくい。周りからは「岡島のようだ」との声。基本的には賞賛だと思うけど、コントロールがいまいちという意味もあるのかな。
8回裏、ピッチャーはまたも交代で福本。デッドボールのランナーを併殺で片付けた後にレフト前ヒットを許すも無失点。
9回表、代打生島、北崎の連続タイムリー2ベースで2点を追加。10-4。
9回裏、ピッチャーは1年の松下。荒れ気味で1点を奪われる。しかもまだ0アウトで2、3塁。もうひと波乱あるとやばいかなというところだったが、代打大山を見逃し三振にしとめ1アウト。ここで北田の打球はライトへのフライ。最終回、しかも微妙なところなので、3塁ランナーはタッチアップせず。それなのに2塁ランナーは飛び出す。3塁ランナーを狭殺でアウトにしてゲームセット。10-5。2時間50分ほどの長い長いゲームだった。
弁当を食べつつ第2試合の東亜大学×亜細亜大学を眺める。亜細亜のファースト中田選手*1がぶーちゃんというあだ名で応援されていたのだが、なんかそのまんまという感じ。
試合は初回に東亜が1点先制。亜細亜が2回、4回にソロホームラン3本で逆転。7回に東亜がタイムリーで1点差に詰め寄るという面白い展開。最後まで見ていたいのだが、4限の授業に出るために、明治公園前のバス停14:12発の都バスに乗りたい。
その後、8回に亜細亜が犠牲フライで大きな1点を追加。4-2。しかし、9回表、東亜はソロホームランで4-3とする。結局、そのまま試合終了。
時刻は14:09。ダッシュでバス停までいく。予定より2分遅れぐらいでバスがきた。早大正門まで18分、つまり、14:30には大学につけるつもりだったのだが、実際はさしたる渋滞もないのに14:45である。

*1:171センチ、115キロ。球場内にて100円で売られていたメンバー表によれば。