久々の大学野球
第37回の決勝以来なので、ちょうど4年ぶりの観戦。
最初に野球と関係ない話をひとつ。まえの列にいたおっさんのことだ。彼の携帯にメールがきた。ディスプレイに「新着メール1件あり」の表示。それで彼は決定キーを押してチェックしようとするわけだが、端末暗証番号の入力画面になった。
ほーお、ロックなんてかけてるのねと思ったのもつかの間、おっさんが打ったキーは「0000」……。それ、暗証番号の意味ないだろう。
以降もメールがくるたびに「0000」するおっさん。その姿がおかしくてしかたない。
鹿児島実業×日大三(高校の部)
目当ては大学の部なのだが、それに合わせてきてるようでは良席がなくなる。というわけで、高校開始1時間前の9:30ごろ到着。
1回表、鹿児島実業は好機を作りながら、キャッチャーの牽制にやられて無得点。するとその裏、日大三はヒット・バント・タイムリーであっさり1点を先制。
4回裏、日大三は先頭の4番横尾がレフトへソロホームラン。さらには吉永のタイムリーと相手エラーで、3点を追加し4-0。
5回表、鹿児島実業は平山のタイムリーで1点を返して4-1。しかし、日大三のピッチャー吉永は崩れない。9回表1アウトから唯一の連打を許したが、最後はセンターライナー。飛び出したセカンドランナーもアウトにして、日大三がこの大会の初優勝を決めた。
早稲田大×東海大(大学の部)
この明治神宮大会だが、東海大はいきなり第1回に優勝している。そして第13回と第14回には連覇も達成。
対する早稲田大はこれまで準優勝が4回。大学野球選手権のほうでは3度頂点に立っているが、この明治神宮大会のタイトルには手が届いていない。
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1回表、伊志嶺がいきなりの技ありライト前。これがドラフト1位の技術かとうなる。
2回表、東海はヒットとバントで1アウト2塁。7番坂口の打球はショートへ。これを松永が悪送球*1。セカンドランナーが生還して、東海が1点を先制。
2回裏、早稲田は2アウト2塁。川西のあたりはセンター右。そんなに厳しい打球ではなかったが、伊志嶺の背走がうまいことうまいこと。再びうならされる。
試合のキーポイントになったのは6回表。その裏に打順が回ることをふまえて福井続投を選択したと思う。ここでやられると完全に後手後手だ。そしてそのとおりになりかける。ヒットとフォアボールに送りバントで1アウト2・3塁。しかしピッチャー福井、三振と内野ゴロでなんとか切り抜けた。
野球とはやはり流れのスポーツなのだろうか。ピンチを脱した早稲田が反撃を始める。1アウトから代打杉山がセンターへクリーンヒット。ここから満塁のチャンスを作る。3番地引が三振で2アウトになったが、4番山田がライトの前へもっていく。セカンドランナーも生還し、2-1と逆転した。
早稲田は7-8回を大石、9回は斎藤がいずれも完璧なリリーフ。5度目の正直で悲願の初優勝を成し遂げた。
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表彰式を終え、記念写真に納まる早稲田の面々。スタンドでは「早稲田の栄光」。しんみりと聞く。だが、2番に入ったときだった。そばにいた男が空気を壊す一言。
「3番までやるんだ。(歌詞)知らねえや」
知らないことが実によくわかる発言だ。なぜなら「早稲田の栄光」は4番まであるのだから。