林家正蔵×重松清
きのう19:00過ぎから、東京銀座資生堂ビル9Fの資生堂WORD(http://www.word-shiseido.net/)にて。タイトルは「コトバ的―落語と小説」というもの。
最初に正蔵さんが登場。落語を4、50分ほど。それに続き、後ろで落語を見ていた重松さんが加わってふたりでトークという構成。
ふたりは会うのが、きょうで2回目とのこと。前回(『主婦の友』新年特大号に掲載)会って、意気投合されたようで、「面白い話はもう、全部楽屋でしてしまいました」と重松さん。でも、お客さんを前にしてのトークも、とても聞き応えのあるものだった。
前回の対談を読んで受けた印象は、そんないいものではない。なぜなら、正蔵さんが「そうかもしれませんね」と返答する様子が、文字にするときわめてそっけなく見えてしまうからだ。それで、話がかみ合ってないんだなと思ってしまった。
でも、実際に話される「そうかもしれませんね」を聞いてみると、しっかりと頷いて言葉を咀嚼していることが感じられる。やっぱり文章と実際話される言葉は違うんだなとわかったのが、ひとつの収穫。
詳細な内容については、そのうち文章化されたものが下記URLで売り出されると思うので、端折らせてもらう。
http://www.word-shiseido.net/shop01.htm
大ざっぱにいうと、「訂正の聞く書き言葉」と「連綿と受け継がれてきた落語」の対立、「弟的性格」の正蔵さんに対して「兄貴的性格」の重松さんといったように、いくつかのことが二項対立でわかりやすく解き明かされた。しかもこのふたりだから、当然のごとく面白い。笑いの絶えることないトークだった
また「重松研究」的な視点からも、参考になる話が多数。連載終えても単行本にしていない作品が多い理由(もしくはいいわけ)や、これと重なるけど単行本化の作業について、日刊ゲンダイで連載している官能小説のことなどなど。こういう場では珍しく、『ナイフ』『きよしこ』『流星ワゴン』と個別の作品についての話も、いくつか聞くことができた。
森達也×重松清
下記URLに、先月おこなわれたノンフィクション講座の模様について書かれている。
http://ameblo.jp/heshiko77/entry-10010143003.html
う「る」覚え、か。これは『問題な日本語』にも取り上げられていたけど、やっぱり間違えて覚えている人がいるんだなあ。
『週刊ポスト』3/24号
「なぎさの媚薬」は先週で「章の青春」が完結。今号から「なぎさの青春」がスタート。
また今号の書評欄では、山本理顕編『徹底討論 私たちが住みたい都市 身体|住宅|プライバシー|国家 工学院大学連続シンポジウム全記録』(平凡社)について書いている。
第1回「感動ノンフィクション大賞
下記URLのほか、『ダ・ヴィンチ』4月号にも同様に選評が掲載されている。
http://www.gentosha.co.jp/news_topics_f.html