目黒考二著『笹塚日記 うたた寝篇』(本の雑誌社)

読書してはダウン。起きたら、ああしまった、こんなに寝てしまったのか。これが繰り返されるエッセイ集。一応シリーズ3作目。
一読して、ああ、こんな生活していても、貧しい思いをせずに生きていけるんだ、なんて思ってしまった。が、だらだらした反面、ものすごいしっかりしたところもある。例えば、締切りの一週間前までに入稿するようにしているとか、週に1回スケジュールを書き直すとか。だから、一流の書評人としてやっていけるんだろうな。
あと、書評委員会というものが、何をするところかが、おぼろげながらわかった。各人の読む本がかぶらないようにするための話し合いの場らしい。
単行本化の際におまけとして、脚注っぽく対談が追加されているので、本誌で読んでいた人も、もう一度楽しめるのではないかと思う。