そのまんま東に学歴詐称疑惑

彼が(たしか社会人入試で入った)早稲田の第二文学部を優秀な成績で今春卒業し、4月からは政治経済学部AO入試で合格)に通っているというのは、まあ、有名というかよく知られた話ではないかと思う。
けど、実は現役のときにも早稲田に合格していた、ということを早稲田の情報誌『Milestone Express2003』で語っている。そのインタビューを要約すると次のようになる。
試験のために上京してきた彼は、専修大学に合格する(そしてゆくゆくは卒業することになるのだが)。しかし、東京の楽しさに目がくらんで、持ってきた金をおおかた使い果たしてしまう。そして、早稲田の試験の結果が出ていない段階で、専修大学の入学金の支払期限がきてしまった。これを支払えば、もう早稲田の入学金は出せない。東は「早稲田には落ちただろう」と思って、専修大学の入学金を払ってしまう。そうしたら、早稲田の社会科学部には合格していた。「合格したにもかかわらず通うことのできなかった早稲田にはずっと未練があり、第二文学部に入れたときには本当にうれしかった」
これを読んだとき私は、すごいいい話だなと感動さえした。しかし、どうやらこの感動秘話はうそである疑いが濃厚になっている。
最近彼が出した『芸人学生 僕が学びつづける理由』(実業之日本社)によると、合格を確認したのは友人を通して。しかも「おまえ、受かってたみたいだぞ」という程度で、まったく信用に値しない。彼は大学に確認したそうだが、記録が残っていない(そんなことがあっていいのだろうか)とかで真相は闇の中。彼のウェブサイトにある掲示板になされた「本当に社会科学部に受かっていたのか」という書き込みも完全無視。『FRIDAY』12/10号で美女といっしょにいたところを撮られたこともあって、掲示板はウェブサイトからリンクが切られ、放置状態になっている。
彼は昨年、政治経済学部AO入試に合格していたことがわかった時、「昨今話題の学歴詐称は一切ありません」とコメントした。はたして過去においてはどうなんだろうか。まあ、大学にわざわざ確認するほど不確かな(合格していたという)情報を、インタビューでしゃべってしまうというのはどうかと思うけど。