第92回全国高校野球選手権神奈川大会(1回戦・2回戦、伊勢原球場)


藤嶺藤沢×伊勢原(1回戦)

中堅私立と、球場の一番近くにある高校の一戦。結果は7回コールドで9-0。藤嶺は3投手の継投で相手打線をノーヒットに抑えた(フォアボール・デッドボール・エラーがひとつずつあり)。
伊勢原は、藤嶺先発の原野のストレートをまったく打てず。普通の公立レベルだと、スピードの速いボールに触れる機会はなかなかないのかなと思った。
余談だが、ブルペンで投球を受けていた藤嶺の選手が、プロテクター等をグラウンド上に置いていた。これについて球審は、いったん試合をとめて、身につけるか片付けるよう指示。
当然である。ファウルグラウンドとはいえ、選手がボールを追ってくる可能性はあるのだから。それを1回だけでなく、再び注意されてしまうのは、やはり普段いわれてないからなのかね。

元石川×神奈川大付(2回戦)

元石川は1回戦を勝って、これが2試合目。神奈川大付は初戦。
試合前には、ベンチ入り選手が出身校とともにアナウンスされる。「背番号1 大森雄介君 神奈川大学付属中学」ってな具合だ。
ところで、神奈川大付は中高一貫で、高校入試はやってない。つまり、全員「神奈川大学付属中学」なわけで、それを20回も聞かされるのはねえ。
高校野球は、シートノックで変わったことをやるチームがあって面白い。元石川は、バックネット方向にボールを放って、キャッチャーへ取りにいかせていた。ピッチャーの暴投を想定してだろう。
試合のほうは、1回裏に神奈川大付が島村の2点タイムリーで先制。その後、両チームとも守りにミスが出ず、スコアボードには0が並んでいく。締まったいいゲームだ。
試合が動いたのは、8回裏。神奈川大付が成田のタイムリー2ベースで1点を追加。きょうの展開で、この1点は大きかった。
9回表、元石川は2アウト後にヒット2本で意地を見せたが及ばなかった。
神奈川大付の4番島村は、上記のタイムリーを含めて4打席すべてライトへのヒット。一方、元石川の4番金城は、1回、6回と得点圏に走者を置いて凡退。このへんが勝敗を分けたかもしれない。

試合以外

伊勢原駅からバスで球場へ。アクセス手段が限られるゆえ、混むかと思ったがそうでもない。座席がすべて埋まる程度で、立ちは出なかった。
球場最寄りのバス停は「総合運動公園」。しかし、そこまではいかず、坂下の「総合運動公園入口」にしか停まらない便もある。乗ったやつは坂を上ってくれるのだが、にもかかわらず「入口」でブザーを鳴らしちゃう人がいた。まあ、しょうがないな。
現地で弁当が売っていたらよかったのだが、それはなかった。が、隣接の体育館のまえで、プリンを販売していた。「FMの番組(?)で紹介されました」的なことが書いてあった。
一般券は500円。準決勝・決勝をのぞく、開幕の11日から26日までの各球場で使用できるようになっている。
スタンドの特徴はなんといっても椅子。最初に写真を載せたが、この背もたれのV字カットには、いかような意味があるのだろう。考えてもわからなかった。座りにくかった。
トイレはバックネット裏やや3塁側寄りに建物がたっている。このクラスの球場にしては、十分な数があるなあという印象。
レフト後方に見える照明やフェンスは、専修大学の球場のもの。外野の場外には、いくつかただ見できる場所があった。
帰りは、バスの時間がうまく合わなかったので駅まで歩く。所要およそ40分。
なお、坂上から10分歩くと、「専修大学入口」というバス停がある。こちらまでいけば「総合運動公園(入口)」よりも本数が若干増える。