笠井潔著、天野喜孝絵、岡田幸四郎解説『ヴァンパイヤー戦争4』(角川文庫版)

この巻から親切に登場人物紹介とあらすじが、それぞれ2Pずつついている。解説にも書いてあるが、ストーリー的には大きな進展がない巻だ。
岡田幸四郎の解説による文庫本は、私が現在確認している中で、本書が一番最初のものである。この第四巻の文庫本が出たのが、1989年11月。その親本である角川ノベルスでヴァンパイヤー戦争が刊行されたのが、1982年1月から1988年11月。この小説は野性時代が初出だ。その野性時代編集部に岡田幸四郎がいたのは、大学を出て1985年から86年にかけて。ということは、もしかすると笠井潔の編集を担当していて、その縁でこの解説がまわってきたのかもしれない。