ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー著、櫻井祐子訳『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』(ダイヤモンド社、2019/6)

購入のきっかけは、けんすうさんの帯文。新聞広告とかも含めて、彼が推薦した本はいくつかあるけれど、アイコン(ロケスタくん)が使われてる*1のは初めて見たかもしれない。それでかわいいなーと思って買った。

一読しての感想はすごく面白かったし、生活の満足度があがる手ごたえを感じた。

本書ではハイライト、レーザー、チャージ、チューニングという4セクションを設け、採るべき戦略を紹介している。いいなあと思ったのは、ああすべきこうすべきだけでなく、背景となる物語があること。著者ふたりに起こった出来事へ触れている。だからよみものとして楽しめた。

分量はレーザーのセクションが全体の1/3を占めている。わざと不自由な環境を作り出して時間を確保するみたいな内容が多い。現代人のスマホ依存にかんして、何を注意すればいいのか。意志に頼ってはだめだというのは、自分の身を振り返ってみても本当だなと思う。

あとチャージのセクションではカフェインの扱い方が勉強になった。扉をのぞいて11ページもある。これだけの量をカフェインに割いているのは、睡眠術の本を含めてもなかなかない気がする。

2019年7月31日第3刷発行。

*1:書店で確認したところ、けんすうさんのコメントが載っているのはおそらく3刷以降。