『IN POCKET』8月号

赤ヘル1975』を大特集。メインの山本浩二スペシャルインタビュー(全24ページ)では聞き手を務めている。当時の思い出話から、今年のカープまで。対談日はオールスター前の7/7だそう。
あとは第2部として、鈴木成一のインタビュー*1が掲載されている。『赤ヘル1975』の文庫版が出るにあたり、装画のコンペを行ったとのこと。

『文藝別冊 総特集木皿泉 物語る夫婦の脚本と小説』(KAWADE夢ムック、2013/4)

冒頭のロングインタビュー「夫婦脚本家、小説家になる」で聞き手を務めている(全22ページ)。
先日触れた小説を読むまえに、インタビューの存在は知っていた。しかし、発売当時なかなか見つけられず……。このたびアマゾンで中古を購入。ほぼ定価だった。
インタビューで特に気になったのは2点。
・小説の最初に収録されている「ムムム」は、書いた時点では単発だった。
・本ムック収録の未発表小説「晩パン屋」は、新開地にある大和家ベーカリーのイメージ。
「晩パン屋」は分量30ページ。パン屋をしているヴァンパイアのツバサと、彼が拾ってきた弟コトブキを中心に展開される。不死のヴァンパイアと人間の差異・共通するところを描いた作品だと思うが、先日の小説ほどは楽しめなかった。中盤で動きが少ない気がした。
本ムックの記事で面白かったのは、白岩玄「ドラマ化のこと」。木皿脚本による「野ブタ。をプロデュース」について、当初は違和感を拭えなかったものの、第七話で印象ががらりと変わったと書いている。こういう正直な告白は好感度アップ。

*1:こちらの聞き手は重松ではない。