「ザ・ノンフィクション おっぱいと東京タワー 私の乳がん日記」

女性プロデューサーに乳がんが発覚。自らを題材として、抜けゆく髪の毛、手術への心境を記録した作品。
看病する母親は、病室から見える東京タワーに祈りをささげるようだった。わかるなあ、間近に見える*1とすごくありがたみを感じる。
手術後、切り取った乳房には思ったよりも変化がなかった。そこに安堵するのがひとつのリアル。もし切除された部分が大きかったら、やっぱりくやしさ・涙だっただろう。そういう実際に現れなかった状況をも想起させてくれて、いい映像だった。
ところで、女性プロデューサーは独身。これから好きな人ができたとき、形の違った乳房で引かれるのを心配し、手術にためらいを見せる。
しかしながら、番組では手術後の形も見せている。空想の恋人にはためらうが、映像でオープンにするのにためらいはなかったのか。そのへんの折り合いをどうつけたか話してくれていたら、いうことなしだったな。たとえば、がっくりするほどの変わりようだったら、世に出さないことも考えた、とか。
BSフジにて、今年3/31再放送。

*1:虎の門病院だから1kmぐらい?