230ページちょっと。さほど分量はないのだが、重厚感のある造本。こういうのは、河出のお家芸という気がする(悪い意味ではない)。
本書は全8編からなる「連作小説集」。どの話も、拾いものをしたりだとか、新たな何かを発見したりという点で内容が共通する。
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角田さんの本は久々だが、やはりいい。一見、意味のないように見える日常を描くうまさ。油断しているとやられる。
ブックデザインのすばらしさ*1もあいまって、末永く大切にしたい1冊になった。
*1:装幀★大久保伸子、装画/表紙・扉切り絵★東ちなつ(奥付より)。