ホームレスin早大トイレ

17号館1Fには、生協のライフセンターがある。その店舗脇のトイレは、最近少し改善されたものの、依然として汚い部類に入る。ゆえに、みな利用を避けているようだが、私は気にせずに使う。
きのう13:00ごろのこと。そのトイレに入ったら、珍しく先客がいた。B1にも同程度に汚染されたトイレがあり、そちらはまずまず人がいるのだが、1Fで先客はかなりまれ。
それで、よくよくその男を見てみると、ちょっと年齢が高め。学生には見えないし、生協の店員でもない。打ち明け話をしてしまえば、おっさんはホームレスである。着ているジャンパーや、ホームレスが好む絶妙な大きさのバッグを持っていることからして、間違いない。
そのトイレには洗面スペースが2箇所あって、おっさんは片方を自分で使用しつつ、もう一方にバッグを置いていた。このバッグ、もともときれいとは思えないのだが、それでも汚いトイレの床には置きたくなかったのだろうか。私はいつも気にすることなく下に置いてるけど。
それはどうでもいい。私は顔を洗いたかったので、おっさんのバッグをどけた。別にホームレスではなく、絶世の美女(が男性トイレにいるわけないけど)だとしても、そうしただろう。邪魔なものは邪魔だ。
おっさんは抗議の視線で見てきたが、私はこのトイレの利用者として、洗面スペースひとつを使う正当な権利を有しているので、たいして気にもしない。いつものように顔を洗い、トイレを出た。
しかし、なぜおっさんは、このトイレをチョイスしたのだろう。そう考えてみると、このトイレは好条件が揃っていることに気づく。
まず、人目を気にしなくて済む。しかも、公園などのトイレと違い、屋内にあるから寒くない。これほど好条件のトイレは、近辺でここぐらいではないだろうか。
おっさん、よくこんないい場所見つけたなあ、と思う気持ちはもちろんある。しかし、早大関係者でないならば、不法侵入ともなりうるのか、なんてことも思ってみる。