光文社創立60周年記念トークセッション

きょう14:00から、有楽町のよみうりホールにて。
第1部が大沢在昌の講演、第2部が角田光代と大沢さんのトークという2本立て。
まず、第1部。大沢さんは、おもにデビュー前後のころの境遇についてのお話だった。ユーモアを交えて、ときおり、というか、ひっきりなしに、会場を笑いの渦に巻き込んでいた。
かといって、シリアスなことを話さなかったわけではない。ブックオフでは、文庫本を著者別に並べているのに、新刊書店は出版社別。もちろん事情はあるんだろうけど、ユーザーのためになっていないという指摘があった。
私は必ずしもそう思わない。出版社別にみたいなというときもある。そしてまた、そう考える人がいるからこそ、著者別を採用していないブックオフの店舗があるんだとも思う。
舞台にふたりが座る椅子を置いて、第2部へ。どんなことを話そうかが定まらず、盛り上がらなかったが、それは最初のうちだけ。活字にはできないようなぶっちゃけトークの連発で、会場は第1部にも増して、笑いに包まれる。
このイベントは、14:00開始なので、きているのはおじちゃん、おばちゃん、あるいは、おじいちゃん、おばあちゃんが大多数。ひょっとしたら、来場者で自分が一番若かったかもしれない。そんな場でありながら、本の話を通じて、笑いを共有できるってことが、とても幸せだった。
最後に、それぞれが自著の宣伝をして終了。時間は15:30過ぎで、たったの1時間半だったわけだが、いってよかったと心から思う。
会場の外では、光文社60年のあゆみが、パネルで展示されていた。そのなかで驚いたのが、『小説宝石』が類書のなかでNo.1の売り上げを誇っていた、というような記述。へえ、そんな時代もあったのか、と。
下記URLは、今回イベントのページ。
http://katsuji.yomiuri.co.jp/60th_01.htm