「乾パン・デイズ」

家にあった乾パンの品質保持期限がことし12月までだった。なので、開封して食べる。角砂糖入りで、意外とうまい。
この乾パンはもともと、高校時代に学校から支給されたものだ。夏と冬のキャンプ前日になると、万が一の非常時にそなえて持っていくよう、渡される。
だが、持っていかないやつ、いや、持っていけないやつがけっこういた。キャンプ前日のそわそわ感に耐えられず、「おーい、乾パン食おうぜ」と仲間を募り、食べ始めてしまうのだ。
たかが乾パンで夢中になれた、あの頃の日々。嗚呼。