コバルト編集部編『コバルト・ノベル大賞5』(集英社文庫

第10回入選作・五代剛「Seele」、第10回佳作・山本文緒「プレミアム・プールの日々」、第11回入選作・彩河杏「お子様ランチ・ロックソース」という3本の中編を収録。うち2人が後の直木賞作家というのは、すごいことだと思う。
角田さんは、この頃からずいぶんとうまい。3本のなかでは、山本文緒が一番よかった。ストーリーが私の望む方向に動いてくれたから。選考委員からすると、そこが物足りないんだろうけど。
Wikipedia角田光代の項に「90年以降は、角田光代の筆名となる」ってあるけど、この本巻末の彩河杏のプロフィールには、本名・角田光代とある。だからWikipediaの「筆名」ってのはおかしいんじゃないかな。

山本文緒との関係

コバルト出身ということで共通なだけでなく、R-18文学賞の選考委員をともに務めていたりする。

ダ・ヴィンチ』1999年12月号の56、7ページより。隣同士で共演。

ダ・ヴィンチ』2003年7月号187ページ。岡崎京子特集でともにコメント。

自作朗読会

4/16(土)19:00から新宿の文壇バー風花にて。古井由吉大西巨人とともに。
http://www.bungaku.net/wasebun/wb05ev.htm
以前書いたけど、この日は14:00から丸善で対談もある。忙しいそうだなと思うけど、本人からすれば、いろんな方と会えてうれしいんだろうな、きっと。

海燕

図書館でバックナンバー(今は出ていないので、この呼び方は正しくないか)を見てたら、角田さんが新人賞を取ったときの号を発見。住所がフルに書いてあるあたりに、プライバシーなど考えられていなかった時代を感じる。

『波』4月号

嵐山光三郎×角田光代の対談全6ページ。『旅』の新創刊1周年を記念して。
嵐山さんが「旅の楽しみはツー・シーとツー・ドゥと、ツー・ミート」というのが一瞬、何のことかわからなかった。to see,to do,to meetのことか。これって有名な言葉なのかな。
ふたりの名前に「光」という字があることから話を広げる嵐山さんは、 お見事という感じ。

EYESCREAM』4月号

阿部和重と対談。この雑誌は1行が長く取ってあるためか、「あははははははは」という笑い声の「は」がやたらと多いように思った。雰囲気が感じられてよかったけど。