サイン会

きょう14:00から、有隣堂ルミネ横浜店内、5F特設会場にて。前にも書いたけど、書店でサイン会やるときに「特設会場」っていったら、どこの店でも例外なく、それは「通路」のこと。
5分前ぐらいにつくと、並びの列は階段をぐるっと回って、4Fのところまで伸びていた。人数にして60人くらいかな。もちろんあとからくる人がいっぱいいるわけだけど。「2列にお並びください」といわれて、しばし待っていると、上のほうから拍手の音が聞こえる。どうやら角田さんがきたようだ。
客層は、女性のほうがちょっと多いくらいで、6:4とか7:3ぐらい。それは角田さんが女性なんだから、当然といえば当然。特筆すべきは、その年齢層の高さ。角田さんと同年代ぐらいを中心に、もう定年を迎えて、悠々自適の日々をの暮らしを送っているであろう、老夫婦まで、上の年代がたくさん。かといって私のような学生がまったくいないかというと、そうでもなく、ちらほらと、という感じ。ぱっと見ただけでそれとわかる転売屋の姿はなかった。雰囲気が悪くならなくてうれしい。
もうちょっと時間が経ち、4Fと5Fの間の踊り場に列が進むと、角田さんの姿を見上げることができた。自分の名前を書いてもらっている人は、それなりに時間がかかっているけど、そうでもなければ5秒とかで、わりとサインするスピードは速い。あと、カメラ撮影可ということで、いっしょに写真を撮りたい人が出るたびに、角田さんは立ち上がって、テーブルからちょこんと身を乗り出す。
順番がせまってきた。(客から見て)テーブルの右側から入って、左側に出るようになっている。一番右に有隣堂の男性店員がたっていて、その左に女性、角田さん、女性と3人座っていて、一番左にやはり店員が立っている。角田さんの両隣にいる女性は、文藝春秋の社員なのかな。よくわからないけど、ふたりとも若くてきれいな人だった。
私の前の前の女性2人組が、角田さんと親密そうに話し込んで、おまけに(角田さんを入れて)3ショットで写真を撮ってもらっているので、ちょっと時間がかかる。そして私の前の女性の番が終わったので、店員に本と、あと整理券を渡す。店員がそこに書かれた私の名前を見て「これはなんとお読みすればいいんでしょうかね」と聞いてくる。いや、別に、サインをするのは角田さんであって、店員がそれを知る必要はないんじゃないの、と思わないでもなかったけど、「○○って読みます」と答えて、角田さんに「よろしくお願いします」というと、「よろしくお願いします」と返してくれて、「かっこいい名前ですね」といってくれた。なんか、名前がいいっていわれただけなのに、自分のすべてが肯定されたかのようにうれしい。
そして、私の名前と角田さんのサインを入れてもらうんだけど、本をちょっとななめにずらして書いていたのが印象的だった。たまにこうやって文字を書く人っている。そしてサインが終わり、「ありがとうござました」というと、はじめと同じように返してくれる。隣に座っている女性に落款してもらい、さらにその隣に立っている店員に和紙をはさんで、礼をいってもらい、とても気持ちよく会場を後にする。