「ザ・ノンフィクション 線香花火のように」
蔵前の花火問屋、松木商店。ご主人に妻・息子2人・娘1人の生活。
息子たちは仕事を持つが、折にふれて店を手伝う。あるとき、父は松木商店の後継ぎをどう考えるか彼らに聞く……。
すごく共感できる話だった。父へ言えずにいた思いを打ち明ける長男。はたから見ればなんでもないことが、当人には大事だったりする。それが存分に伝わってきた。
語り(高畑淳子)もよかった。CMへ入る前、「線香花火のように」とタイトルを読むのだが、その時点での流れに合わせたトーンになっている。いい工夫だ。
ご主人はうまい商売するなあ。客の買った花火をナンバリングして、こういう順番でやったら楽しいとアドバイス。個人商店の面白さという観点でも番組が作れたと思う。
3/24、BSフジにて再放送(フジテレビでは2011年8月)。
「ザ・ノンフィクション 倒産ピエロ 夢の終わり。そして…」
2010年10月、キグレサーカス事業停止。行き場を失ったピエロのその後はいかに……。
映像は倒産前から始まる。ということは、「ピエロになった女性の奮闘物語」が当初の想定だったんだろうか。
印象に残ったのは夜逃げ後のテント村。生活感がまだ残っていながら、人のいない一帯はショッキングだった。
あと笑ったのが、道路沿いのショールーム前で玉乗りをやるところ。通行人に合わせて、駐車場のバーがあがるようなパフォーマンス。おかしかった。
-
-
- -
-
番組中、「那須ロコマーケット」へ仕事をもらえないか営業にいくピエロのナナさん。しかし、対応した担当者は「今、世の中そんなに甘くないからね」と発言。結局、無関係なロールケーキの試食販売*1をさせる。このことが視聴者に問題視され、ブログで謝罪する事態となった。
批判にあった「ただ働き」なのかは釈然としない。それでも、小売が優越的地位をちらつかすかのような行為は、現在の状況下で不適切に過ぎた。
7/8放送。
*1:そのほか、じゃんけん大会のサポートみたいなことも。