2010-12-28から1日間の記事一覧

角幡唯介著『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』(集英社、2010/11)

タイトルを見れば、著者自身を中心に据えた挑戦が描かれることはわかる。だが読み進めると違和感が生じてくる。その原因は本書の構成にあった。著者と対談している高野秀行の言葉を借りよう。 「自分の行動を書く部分と、先人の足跡を取材して書く部分の二つ…