『人生フルーツ』

ヒットしていると耳にしたのが一年ぐらいまえ。それ以来、観たい作品リストに入れていたが、ようやく鑑賞。
きっかけは重松清がパンフに書いていると知ったこと。われながら反応が遅い……。
足を運んだのは、逗子のCINEMA AMIGO(シネマアミーゴ)。ここも行ってみたかった場所。やりたいことがいっぺんにできた。

建物の外観。
風景に溶け込んでいて、通り過ぎそう。
上映30分前が開場。着いたときはスタッフ不在だった。料金は帰りに払うシステムなので、先に座っていいようだ。
1ドリンク込みで1500円。あとでメニューを持ってきてくる。席数が少ないため、レストランみたいなことをする余裕があるわけだ。この上映は10人ぐらいだった。予告編は通常の劇場並に10分ほど。
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ようやく作品の話に移る。大ざっぱな内容は、ニュータウンを設計した人間が自らそこで暮らしてみた、というもの。とうに年金生活となった夫婦は、庭一面の果物などを育てて楽しくやっている。
おふたりともいい顔をしているなあと思った。近ごろはリタイア後に、もっと都心で暮らす人も多いと聞く。それとは逆の価値観が本作にはあった。やっぱり、いろいろな考え方に触れるのは大事だなとも思った。
製作を担った東海テレビのフットワークも評価したい。この手のドキュメンタリーは、取材対象に常時はりついているわけではない。そのなかで濃い絵を撮ろうとするわけだが、本作は成功している。庭に雪が舞う様子や、台風のニュースをながめる姿がとても印象的なのだ。おそらくこれらは、在京のスタッフでは収められなかったのではないか。

劇場から足を伸ばして海岸へ。
これ、できたの3-4年前だよなと思い調べたら、13年も前でびっくり。
ひどい記憶だなー。もしかしたら、除幕式とは別のなにかが3-4年前にあったのかな。