創価さんと幸福さん?

6月15日付朝日新聞地方版から長めの要約。

横浜市立洋光台第一中学校で、社会科の中間試験として高橋克也が所属していた宗教団体を聞く問題が出された。選択肢には正解「オウム真理教」のほか、実在するふたつの宗教団体が含まれていた。試験終了後、同中の教諭から校長に対して不適切だという指摘が届いた。
その後、教諭2人が家庭訪問し保護者・生徒に謝罪。横浜市教育委員会は「宗教や信仰への偏見・差別につながりかねず、きわめて不適切」として、出題した教諭の処分を検討している。
http://www.asahi.com/national/update/0615/TKY201206140741.html

なお、西日本新聞には当該教諭による「問題意識がなかった」という釈明が出ている。

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さて、私としては選択肢にあったぐらいで問題視するのは浅はかだと思う。
もちろん、悪のイメージを持つ生徒もいるかもしれないが、逆に誤答なので悪とは無関係だと受け取ることだってあるわけだ。
そこのところは市教委もわかっているのだろう。「つながりかねず」というコメントになっている。つながるかもしれないし、つながらないかもしれない、だから微妙なところは避けろってか。そういうスタンスが、教諭を萎縮させる面もあると思うけどね。
ちなみに、記述式で「オウム真理教」と書かせていたらよかったのか。もちろん、それならば騒動にはならない。しかし、設問の意図として選べる程度の理解でいいというのは、ありだろう。
架空の選択肢を作るのだって同じ。聞いたことないものがあったら候補からはずせる。だから、惑わすために実在のものを入れる意味はある。

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あと、本件でもうひとつのポイントは指摘が教諭から届いた点。やはり、この人が実在する宗教団体に所属しているんだろうかね。