オリックス×中日(春季教育リーグ、舞洲ベースボールスタジアム)

イントロ

舞洲(まいしま)はUSJから2kmほど西にある。球場内から海が見えるぐらいなので、風がびゅうびゅう。寒さに耐えながらの野球観戦となった。
情報としては知っていたが、とてもしっかりした作りになっている。鎌ヶ谷とか南郷をもうちょっと大きくしたようなイメージ。

試合の振り返り

ドラゴンズ先発は小笠原。まっすぐで空振りが取れ、コースにも決まっていたので、おおむね安心して見ていられた。6回を投げ無失点。
一方のバファローズ先発は山崎正貴。変化球ではストライクが取れるのだが、まっすぐが高めにはずれる場面が目立った。5イニングでフォアボールを3つ出したものの、なんとか無失点。ドラゴンズの拙攻に助けられたというべきか。あと2回には、フォアボールで出した走者を牽制でアウトにもしている。
ゲームが動いたのは7回裏。この回から登板のドラゴンズ育成選手ヘススが4つのフォアボールを出す乱調。3盗を刺そうとしたキャッチャー吉田の大暴投、レフト赤坂(育成選手)のライナーを取りこぼすミスなどもあり、一挙6点を奪われる。
その後スコアは動かず、バファローズが6-0で勝利した。

ドラゴンズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(三) 三ゴ失 --- 右飛 --- 一直 --- 一ゴロ --- ---
加藤 --- --- --- --- --- --- --- --- 四球
(中) 英智 投犠打 --- 右飛 --- 一ゴロ --- --- --- ---
小池 --- --- --- --- --- --- 中ゴ安 --- 三ゴロ
(右) 堂上(剛) 四球 --- 三ゴロ --- 二ゴロ --- 中直安 --- ---
(一) 福田 二飛 --- --- 左ゴ安 --- 空三振 空三振 --- ---
(指) 中田(亮) 四球 --- --- 右ゴ安 --- 遊ゴ安 --- 空三振 ---
(左) 野本 二飛 --- --- 三犠失 --- 右ゴ安 --- --- ---
赤坂 --- --- --- --- --- --- --- --- ---
打左 井藤 --- --- --- --- --- --- --- 一ゴロ ---
(二) 堂上(直) --- 三ゴロ --- 一邪飛 --- 三ゴロ --- 空三振 ---
(遊) 吉川 --- 四球 --- 二ゴロ --- 左飛 --- --- ---
岩崎(恭) --- --- --- --- --- --- --- --- 遊飛
(捕) 吉田 --- 空三振 --- 空三振 --- --- 空三振 --- ---
小林(高) --- --- --- --- --- --- --- --- 三ゴロ

バファローズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(二遊) 梶本(勇) 遊直 --- 死球 --- 二ゴ失 --- 四球 四球 ---
(一中) 由田 空三振 --- 中飛 --- 遊ゴ併 --- 四球 四球 ---
(指) 田口 遊ゴロ --- 二ゴロ --- --- 遊飛 --- --- ---
代指 下山 --- --- --- --- --- --- 右直安 --- ---
代指 前田(大) --- --- --- --- --- --- --- 二ゴロ ---
(中) 赤田 --- 空三振 --- 二ゴロ --- 一飛 --- --- ---
--- --- --- --- --- --- 空三振 --- ---
(右) 坪井 --- 一ゴロ --- 一直 --- 三直 左直失 --- ---
(捕) 斉藤 --- 中飛安 --- 左ゴ安 --- --- --- --- ---
横山 --- --- --- --- --- --- 三ゴロ/一邪飛 --- ---
(遊二) 山崎(浩) --- 右直 --- 三ゴロ --- --- 四球 四球 ---
(三) 宮崎 --- --- 中飛 --- 空三振 --- 四球 三ゴロ ---
(左) 丹羽 --- --- 右直安 --- 中ゴ安 --- 左直安 空三振 ---

ドラゴンズ継投

小笠原(6)-ヘスス(1/3)-矢地(2/3)-関(1)
矢地は7回の下山からイニング終了まで。それ以外のピッチャーはイニングの頭から登板。

バファローズ継投

山崎(正)(5)-西川(2)-桑原(1)-前田(祐)(1)
全員、イニングの頭から登板。

メモ

山崎正貴はプレートの1塁寄りを使うのが印象に残った。
英智のバントの構えは、実に独特。
野本のバットを構えるまでの仕草、フォームは坪井に似てるなと思った。でもきょうここに坪井がいなくても、同じことを思ったのかどうか。
中田亮二がボールをさばくときの身のこなしはいっぷう変わっている。本人が捕りやすければいいんだろうけど。
坪井はなかなか芯で打球がとらえられていなかった。ひっかけてのファーストゴロ、チップのようなファーストライナーにサードライナー。ただその次のレフトライナーは、会心の一打ではないものの芯だった。そのため思ったより打球が伸び、エラーを誘発した面があるかもしれない。
バファローズのルーキー宮崎は、守備の不安定さをことごとく露呈した。開始早々サードゴロが手につかなかったのを皮切りに、2回表は1塁送球が上にはずれ、ファーストがジャンプして捕球。3回のサードゴロはさばいたが、上ずらないように力を抜いたため、危うくショートバウンドしそうに……。4回には、バント処理でこの懸念が現実になった。唯一まともだったのは、9回の2アウト目をとったときぐらい。3アウト目もサードゴロだが、たまたまグラブに入ったという感じだったし、スローイングがまたまたへっぽこ。この選手、登録は外野のようだが、ほかにサードをやれる人間がいないのだろうか。だとしたら宮崎にはかわいそうだが、与えられたポジションからチャンスをつかまないといけない。元気にやってほしい。
対称的に守備のうまさを印象づけたのが、ドラゴンズのショート吉川。1回裏、いきなりやや難しいショートライナーを好捕。3アウト目のショートゴロは、ボールの追い方にうまさを感じた。5回はセンター前に抜けようかという打球に追いついて併殺に……。直前に、セカンド正面・注文通りの併殺コースを堂上直倫がミスしていただけに、チームを救うプレーになった。バッティングのほうでは、きょういいところはなかったが、これからが楽しみな選手だ。

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球審白井、1塁橘高、3塁須山。
3回裏終了後に数えたところ、観客は56人。
7回裏から、ぽつぽつ雨が降った。誰も傘は差さない程度。
球場へは野田阪神・西九条・桜島からバスが出ている。桜島からの地図上の距離は3kmぐらいだが、間違っても歩こうと思わないほうがいい。此花大橋を渡るために、ぐるぐるとものすごく上へあがらなければいけない。
バックネット裏の座席は背もたれあり、それ以外は背もたれなしの独立席(ベンチシートではない)。
きょうは外野席の門を開けていなかった。
バックネットの張り方がユニーク。1塁側から3塁側にでっかいアーチがかかっていて、そこを吊るすポイントにしている。
球場内には自販機しかなかったが、1F事務所にてカップラーメンとウィダーインゼリーを販売しているとのこと(張り紙より)。また、テニスクラブハウス内にレストランがあり、火曜から金曜の11:00-16:00に営業だそう(出所同じ)。
球場にゴミ箱が設置されているのはありがたい。ファームレベルだと、持ち帰れってところが多いからね……。
駐輪は、バックスクリーン裏からレフト方向に位置している第3駐車場へするよう、説明書きがなされていた。

得点経過

7回裏、丹羽がレフト前にタイムリー。(オリックス1-0中日)
7回裏、3盗に対してキャッチャー吉田が大暴投。レフトにボールが抜けてランナー生還。(オリックス2-0中日)
7回裏、下山がライト前にタイムリー。前進守備のセカンド横を抜けた。(オリックス3-0中日)
7回裏、坪井のレフトライナーを赤坂がはじく。その間にランナー3人生還。(オリックス6-0中日)