中日×ヤクルト(フェニックスリーグ、清武町総合運動公園野球場)


イントロダクション

ANA宮崎空港へ。ANAは初めてだが、そういえばマイレージカードを持っているのだった(むかしマリーンズの無料ファンクラブ会員になったときに、送られてきたのだ)。これがあると、航空券なしに、カードをかざすだけで飛行機に乗れてらくちん。
宮崎空港からJRで、清武へ移動する。途中、乗り換え列車を待つべく、南宮崎のベンチに座っていると、おじいちゃんに話しかけられた。「志布志いきはどっち?」。知らんがな。わし、いっぱい荷物もってるじゃん、地元民っぽくないじゃん、なんでわしに聞くんだ、と思いつつも、代わりに時刻表を見てあげる。「あと30分くらいしたら、こっち(のホーム)にくるみたいですよ」。やれやれ。
南宮崎から乗った日豊線の車両に、少し驚く。「平日の朝--時から--時まで利用できません」な折りたたみ座席があったのだ。都心だけじゃないんだね、こういうの。

清武到着

駅舎を出てトイレへ入ると、タクシーの運ちゃんと横並びになった。「客がこないから、小便してばっかだよ」。ああ、そうですか。「(サンダル履きの私に)あんた、まだ靴はかんの?(はい) 日がたぎっとるからね」
大きな荷物を見て、客かと期待したのかもしれないが、ごめんね。タクシーなんて乗ってる金はないんだ、わしには(ちなみに球場まで1200円ぐらいらしい。出所:リーグの名鑑)。
そんなわけで、徒歩35-40分かけて清武球場*1へ。さっそくなかに入る(フェニックスリーグは全試合入場無料)。ネットで写真は見ていたが、林のようなところへ向かってボールを打ち込むのは、選手からしたらいい気分だろう。あと、両翼が100mと広いのが特徴か(中堅のサイズはフェンスに記載がない。検索すると120mだそう)。
きょうの試合開始は12:30。それなのに、メンバー表交換は11:30だった。この早さはなんだろう。
およそ15分まえになり、スタメンの発表。

試合

まず驚いたのが、スワローズの鬼崎が9番で先発出場だったこと。きのうまでクライマックスシリーズで戦っていたのに、きょう宮崎でさっそく出るとはね。
飛行機は今朝の中部国際空港8:05発、宮崎空港9:20着かな。きょうは鬼崎のほかに、三輪と森岡もスタメンで出場していた(この2人は、CSで登録はされていたが試合には出ていない)。

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ドラゴンズ先発は川井。安定したピッチングで、6イニングを無失点。相手バッターの左右を問わず、内角を突いていて、これなら大きいのは打たれないよな、という好ましい状態だった。ただ、6回になってストレートのフォアボールをふたつ出したのが気にかかる。ばてたわけでもなかろうに。
対するスワローズ先発は赤川。4イニングを投げ4失点という結果だが、コントロールがよくなかった。ふたつのデッドボール以外にも危ない球がちらほら。川井と同じ左腕でありながら、結果は対照的だった。
試合はドラゴンズが小刻みに加点し、8回裏終了時で7-0。しかしスワローズはすんなりと終わらない。齋藤を攻め立て打者一巡。5点を取り返したが、反撃はここまで。ドラゴンズが7-5でスワローズを下した。

スワローズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(二) 三輪 三ゴロ --- 三ゴロ --- --- 一ゴロ --- 左直 右ゴ安
(中) 上田 遊直 --- --- 空三振 --- 四球 --- --- 右飛本/一ゴロ
(右) 高井 中飛 --- --- 二ゴロ --- 遊ゴ安 --- --- 四球
(左) 中尾 --- 左ゴ安 --- 見三振 --- 遊ゴロ --- --- 右ゴ安
(一) 梶本 --- 三ゴロ --- --- 右飛 --- 四球 --- 四球
(三) 森岡 --- 二ゴロ --- --- 空三振 --- 見三振 --- 中ゴ安
(指) 新田 --- 投ゴロ --- --- 一飛 --- --- --- ---
打指 水野 --- --- --- --- --- --- 一併打 --- 左直
(捕) 中村 --- --- 遊ゴロ --- --- 四球 --- 左直 二ゴ失
(遊) 鬼崎 --- --- 左直 --- --- 三ゴロ --- 二ゴロ 遊ゴロ

ドラゴンズ打撃成績

位置 選手 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
(中) 中川 右飛 右飛 --- 左直安 --- 四球 --- 右ゴ安 ---
(三) 澤井 右直安 --- 中ゴ安 二ゴロ --- 四球 --- 一ゴロ ---
(右) 中村一 遊併打 --- 三ゴ安 --- --- --- --- --- ---
右左 小林高 --- --- --- --- 空三振 空三振 --- --- ---
打左 加藤 --- --- --- --- --- --- --- 空三振 ---
(一指) 新井 --- 一邪飛 死球 --- 空三振 --- 空三振 --- ---
(指一) 福田 --- 中直安 四球 --- 振逃 --- 空三振 --- ---
(左) 中村公 --- 一飛 左ゴ安 --- 右飛安 --- --- --- ---
堂上剛 --- --- --- --- --- --- 中飛 --- ---
(遊) 堂上直 --- 左飛本 --- 中直 左飛 --- --- 中飛2 ---
(捕) 田中 --- 中飛2 --- 中飛3 --- 右直 --- 二ゴ失 ---
(二) 西川 --- 死球 --- 見三振 --- 遊ゴロ --- --- ---
打二 岩崎恭 --- --- --- --- --- --- --- 空三振 ---

スワローズ継投

赤川(4)-フェルナンデス(2)-岡本(1)-山田(1)
いずれもイニングの頭から登板。

ドラゴンズ継投

川井(6)-佐藤(亮)(2)-齋藤(1)
いずれもイニングの頭から登板。

得点経過

2回裏、堂上直倫が左中間に2ラン。(中日2-0ヤクルト)
3回裏、中村公治がレフト前にタイムリー。(中日3-0ヤクルト)
4回裏、中川がレフト前にタイムリー。(中日4-0ヤクルト)
5回裏、中村公治の打ったフライが、日光の影響でライト前に落ちる*2。(中日5-0ヤクルト)
8回裏、田中のセカンドゴロを三輪が1塁へ悪送球。ランナーが生還。(中日6-0ヤクルト)
8回裏、澤井がファーストゴロ。併殺をねらったショート鬼崎が1塁へ悪送球し、ランナー生還。(中日7-0ヤクルト)
9回表、上田がライトへソロホームラン。(中日7-1ヤクルト)
9回表、森岡がセンター前へ2点タイムリー。(中日7-3ヤクルト)
9回表、鬼崎のショートゴロの間に、ランナー生還。(中日7-4ヤクルト)
9回表、三輪がライト前へタイムリー。(中日7-5ヤクルト)

備考

試合時間:3:02
観衆:103*3

メモ

球審:芦原、1塁:原、2塁:不明(外国人?)、3塁:坂井。芦原を見るのは何試合目だろうか。この人はバッターがスイング(空振り)のときに、無言で腕を上げるのが印象に残っている。あと、いったんは交換したボールを、すぐにポイせず、土を払って再使用に回す場面が何度か見られた。(10/26追記:この後の2日で観戦した試合でも同じだった。リーグを通して「ボールを交換しない運動」でもしてたのかな)
6回表、川井が高井の打球を足(?)に受けた。しばらく中断したものの続投。中尾をショートゴロに抑えた。6回でマウンドを降りたのは、もともとの予定か、はたまた打球の影響を考慮したのか。
スワローズのフェルナンデスというピッチャーは初見。右バッターに対する外のスライダー(?)が、ことごとく空振りを誘っていた。コントロールは大ざっぱかもしれないが、右相手には使えそうな感じだ。
9回表がおこなわれている最中に、早くも掲揚してある両チームの旗をおろしていた。

球場関係メモ

飲みものは球場正面に自販機が4つ。その他、公園内にもいくつか。食べるものは、持ってくるか買ってこないとなさそう。
球場正面入口は関係者のみ。1-3塁側の入口、もしくは外野の入口が一般用。3塁側入口に、フェニックスリーグの選手名鑑が置かれていた。球場案内等も載っていて、中身は充実している。
客席はすべてベンチシート。バックネット裏は全5列。それ以外の場所は8-9列ほど。外野スタンドは芝生で、場所によっては日陰もできる。
トイレは1塁側・3塁側それぞれの入口そばにある。このトイレの窓からは、グラウンドレベルで観戦ができる。必見。
スコアボードには、時計のほか、カウント・判定・選手名(10人ずつ)の表示がある。余談だが、フェルナンデスは「フェルナンデ」までしか入らないらしい(「ス」を忘れたということではないだろう、たぶん)。
バックネット側にカウント表示なし。そのためか、球審がカウントを宣言する場面が目立った。

*1:球場正面の表記は清武町野球場。

*2:記録はヒットの模様。

*3:5回終了時に、私が目で数えた概数。