水田が阪神へ

ライオンズ赤田・タイガース藤田による幻のトレード騒動からおよそ1ヶ月。こちらの差し出す選手が水田圭介に変わり、トレードが成立した。
いまの私の心境は、とにかくせつないということに尽きる。それは彼の登場曲「大阪LOVER」とも微妙に重なるが。
位置づけ的には、バックアップの選手に過ぎないのに、なぜこんな気持ちになるんだろう。
彼について、とりわけ印象に残っていることがふたつある。ひとつは昨年8月末、横須賀でのこと。試合が終わり帰ろうとする選手たちを、私は球場の少し高い部分から見下ろしていた。やがて水田が自分の車へ乗り込みにきたのだが、そのとき彼はこちらを見上げて、じろじろと視線をよこしてきた。男なんて見ても意味ないのに。まあ、これが水田の趣味「人間ウォッチング」ってやつなのかな。
もうひとつは、今年3月の刈谷でのオープン戦。タイムリーを打った水田は、たった2人のファンの声援にもしっかりと応えてくれた。うれしかったなあ。
煙草を吸う悪しき姿はもう忘れることにする。新たな場所でもがんばってほしい。鳴尾浜じゃないぞ。甲子園だぞ。

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今回の件で、赤田は当然のこと、水田の分まで懸命にプレーしてくれると信じている。