伊藤伸二著『どもる君へ いま伝えたいこと』(解放出版社、2008/8)

表紙の推薦文および序文を重松清が書いている。
内容は、タイトルのとおり、どもる子どもへのメッセージ集。どもりを完全に治すのは難しい。だったら、どもる自分を受け入れたほうが、よりよく生きられる。著者はそのための指針を説く。
私は「ことばの教室」に通っていたが、吃音ではない。したがって、どもる立場からのものいいはできないのだが、面白く読ませてもらったなあという気持ちと、その反面、何度も繰り返される主張が、少しくどくも感じた。子どもたちによるコラムや、著者の見聞したエピソードが非常にすぐれているだけに、そちらに分量を割いたほうが、さらなる良書となりえた気がする。

ニコニコ動画より

著作の表紙画像をまとめただけの動画。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1564832