重松清編著『ありがとう、ごめんね、そしてさようなら 家族からのラブレター』(新潮社、2008/4)

ラジオ番組「マイ・ストーリー」に寄せられたものの傑作選。
まえがきで、重松清はこういうことを書いている。投稿のぎこちなさも含めてひとりひとりの物語なのだから、手を入れて整えるのはやめた、と。
それであれば、コメントを付けるのは、よすべきではなかったか。物語は、受け止めた人がそれぞれ楽しめばいいわけで、何も重松色に染める必要はない。

5月4日付朝日新聞朝刊

鴨志田穣著『遺稿集』(講談社)の書評を書いている。