単なる雑記

電子辞書批判ってあまり見かけない。たまにあっても精神論。つまり、紙の辞書は手でめくる苦労をした分ちゃんと覚えてる、電子辞書にはそれがないという…。もっとデメリットはあると思うんだけどね。
高校のころ、英語の教員がさかんにいっていたのは、新しい情報がつけたせない、マーカーで線を引いたりできないということだった。そしてもうひとつ、さっき私が気づいたのは図版が省略されていることだ。
「角書」(つのがき)という語句を電子の『広辞苑』で引いてみた。「浄瑠璃・歌舞伎の名題(なだい)、草紙類の題名などの上に二行あるいは数行に割って副次的に書く文字」。実際にどんなものなのか見てみたくなる説明だ。紙の『広辞苑』は持ってないので、部屋にある『講談社カラー版 日本語大辞典』を引く。そして「角書」のところを見てみると、おっ、写真が――ない。なんだよ、せっかく引いたのに(『広辞苑』より幾分かはわかりやすい説明だったけどさ)。
くだらない話はさておき、図版を入れるぐらいのことは、技術の進歩ですぐに何とかなるのかもしれない。ひょっとしたら、すでに何とかなっているのだろうか。どうやら私は、批判をするよりまえにちゃんと時代へついていかねばならないらしい。