『小説新潮』11月号

黒い報告書「ご当地スペシャル」の、読んでいなかったところに目を通す。内田春菊「あたしの人生を返して」、島村洋子「瞑い海」桐生典子「深い雪」、粉川宏「万朶の桜、降るごとく」の4つ。内田春菊と桐生典子の文章中では、赤ちゃんが母親の母乳を吸うことと、男が女の胸を貪ることが比較されていた。同じような内容を扱うと、書くことも自然と似てくるのかな。島村洋子は、設定が面白かったけど、「ファーストフード」という表記はどうかなと思った。キーワードにあるように、fastをfirstと誤用するから、(ファストフードではなくて)「ファーストフード」になるんじゃないのかな。検索かけると、ファーストのほうが圧倒的に大勢なのはなぜだろう。