『小説新潮』9月号
「きみの友だち」第2話「ねじれの位置」を読んできた。第1話の「なわとび」を読んだ時にも感じたが、今までの重松清と違ってざらついた感じのする、予定調和を拒むようなストーリーだと思う。主人公のブンちゃんは、スポーツも勉強もできるやつだが、自分よりもすごいやつが転校してきてしまった。そんな中でのブンちゃんの葛藤が描かれている。それを直接書かないで、ブンちゃんの姉という人物を介在させるのがうまい。
小説雑誌の締め切りが同時期にふたつはきついらしく、『小説現代』の「どんまい」とこの『小説新潮』の「きみの友だち」が交互に(それぞれ一カ月おきに)書かれるようだ。
シリーズ人間
は7/6号以来、ずっと担当してないが、次は9/14号か。たぶん、上にもリンク張ってある理論社の本を9月に出すことになっている(と私には読める)ので、そっちが忙しいんだと思う。というか、もう9月は間に合わないような。
読売新聞8/21(土曜日)朝刊
(情報出所http://washtub.cocolog-nifty.com/tarai/2004/08/post_32.html)スポーツ欄の下の方に、アーチェリーの山本博と巨人の工藤公康を扱ったコラム。これはどういうふうに依頼されたんだろうか。「オリンピックについて自由に」、「アーチェリーの山本博と同年代であることをふまえて」…。そもそもあの欄って、日替わりで誰かが書いてるのかな。そこらへんをもう少し見てくればよかった。
『婦人公論』9/7号「女のニュース 男のニュース」
は白骨温泉について。我々が過剰に期待するからこそ、信頼を裏切るまいとするのではないかと推測し、それを少年問題へとつなげている。見事な内容なので、『セカンド・ライン』の続編となるエッセイ集には必ず収録されるはず。
検索サイトから
たまに、「重松清」+「ホームページ」(あるいはHP)で検索してくる人がいるけど、重松清の公式ページは残念ながらない。けど、ファンサイトはあるのでそちらをどうぞ(ってなんで管理人でもない私が紹介しちゃってるのか)。直リンク禁止なので、上にも張ってないけど、yahooで「チマ子とガサ男」と入れればわかるかと。あと「重松清」+「プロフィール」で来る人もいるけど、どんなことが知りたいのだろうか。一応キーワードの方(アンダーラインが引かれている重松清の文字をクリック)にだいたいの説明は書いてあると思うんだけど。以下9/3追記。今度は「重松清」+「生い立ち」と検索してきた人が…。なので、少年時代どこに住んでいたかについてはid:amanomurakumo:20040905に書いてみた。