『ビフォア・ラン』『幼な子われらに生まれ』(ともに幻冬舎文庫)増刷

新宿の紀伊国屋書店(代々木のほうの店舗)に、『幼な子われらに生まれ』(幻冬舎文庫)が置いてあった(情報出所出所2ch)ということで、おとといぐらいに確認してきた。幻冬舎文庫の棚に置いてあり、本の奥付を見てみると、平成16年8月5日2刷とあり、どうやら増刷された模様。ネット書店でも、すでにイーエスブックスでは、『ビフォア・ラン』(幻冬舎文庫)も含め注文できるようだ。旧作が購入可能となったところで、『落陽』(星星峡初出)の刊行を期待する。最近(といっても一ヶ月ぐらい前か)、村上龍著『13歳のハローワーク』(幻冬舎)の広告に、重松清がわざわざ写真付で推薦文を寄せていた。これは新刊が出ることの前兆みたいなものではないだろうか。

『ぼく、ドラえもん』第8号

6/23の日記(id:amanomurakumo:20040623)のコメント欄で、id:ochadukeさんにいただいた情報が、便利なlivedoor未来検索http://sf.livedoor.com/)により、ぼくドラの第8号ということがわかった。既にバックナンバーとなっているけど、早稲田のあゆみブックスに行ったら、既刊もそろえてあったので、8号だけ抜き出して買ってきた。この号はジャイアン(とジャイ子)の特集になっていて、その中で重松清がエッセイを書いている。
おおざっぱに要約すると、むかしガキ大将(ジャイアンみたいな)だったやつが、社会人になって肩身の狭い思いをしてないか、ということだ。そして、重松清のプロフィールには、同級生の再会を描いた『トワイライト』(文藝春秋)は必読、と書いてあるのだが、私は『定年ゴジラ』(講談社講談社文庫)に出てくるチュウという詐欺師の描写も、むかしはこれこれだけどいまはこんなだ、という書き方になっていて、近いものを感じた。

毎日新聞8/2朝刊

(情報出所id:TAMATEBAKO:20040802)図書館で見てきた。『世界の中心で、愛を叫ぶ』(小学館)、「冬のソナタ」などのいわゆる純愛ブームについて、重松清(とあと二人、誰か忘れたけど)がコラムを書いている。純愛というものを、「セックスを伴わない恋愛」とみなさないことからアプローチしていて、なかなか読ませる文章だった。

毎日新聞8/4朝刊

『なぎさの媚薬』(小学館)の書評というか本紹介程度の文が載っていた。

8/7NHK衛星第二19:30-21:30「15年・あなたと家族の物語」(再放送)

15年前、今から思うとバブルが崩壊しかけていた時期だとわかるが、当時はそんなことを知る術もなかった。そんな時から15年間、どんな暮らしをしてきたのか。歯科医師、デパートの販売員、保険会社社員(吉岡俊介→妻と合作の絵本作家よしおかとしみ)、靴屋店長などの15年を振り返っている。江上剛都築響一とともに、重松清がコメンテーターを務めた。疲れていたし、2時間もあれば見ながら絶対に寝てしまうな、ぐらいの気持ちで、ビデオ録画しながら眺めていたのだが、これが意外に面白かった。人間というもの、上昇しっぱなしの中だけでは、成長というものがなく、浮きつ沈みつの中でこそ、発見するものがあるんだなあと。

本日朝日新聞読書欄 重松清さん(作家)のポケットから

取り上げられた本は、小林篤子著『高齢者虐待』(中公新書)、永井明『適応上手』(角川oneテーマ21)、三田誠広団塊老人』(新潮新書)。重松清三田誠広の関係は以下に詳しい。
http://www.hico.jp/sakuhinn/5na/naifu.htm
あとは『高田馬場ラブソング』(集英社文庫)という、かなり笑える本の解説を書いていたりする。(岡田幸四郎名義)これは重松清が数多く書いてきた文庫解説の中でも、相当に出来のいいものだと思うが、なぜか『セカンド・ライン エッセイ百連発!』(朝日新聞社)には収録されていない。