ステーキ&ハンバーグOKUBOでランチハンバーグ。1232円。
ごはんを食べに行っただけなのに、ここまで強烈な体験をさせられるとはね……。
お店へ行った経緯から書くと、知り合いがむかしよく訪問していたそうで、「仕事の合間にここで食べるのがすごく楽しみだった」という。それがきっかけ。
住所は中井町。二宮駅と秦野駅の間にあって、徒歩だと少し厳しいのでバスを利用した。
お店の前に着いて写真を撮っていると、車が入ってくる。危ないからよけようとすると、「おーい!」と声が飛んできた。
駐車の邪魔だという声かけかと思ったら、そうではなかった。声の主は60-70代ぐらいの男性。
「何撮ってんだ。わたしここのオーナーなんだけど」
「個人的な思い出のために、ですけど」
「先に言ってもらわないと。中で声はかけたか」
「いえ、かけてませんけど」
「だめだろうが。そうだろ?」
ここで返答に悩む。外観の撮影に許可が必要という法律はない、と反発しようかとも思った。ただ、それをすると「帰れ」って言われるだろうからなー。ここまで来るのに1時間20分はかかっている。せっかくなら食べていきたい。
それで「はい」と返事をすると、「いまここで(連絡先を)書いていきなさい」と言われた。
助手席にオーナーと同年代の女性が乗っていて、ノートとペンをオーナーに渡す。そこに住所と名前を書きながら聞かれた。
「あなた近く?」
「いえ」
「どこから来たの?」
「鎌倉ですけど」
「1時間ぐらいかかるでしょう」
「知り合いがここで食べておいしいって言ってたんで来ました」
「ああ、そう。それでわざわざ」
これで機嫌を直してくれたのかな。「いまコロナでいろいろあるんだ」みたいなことを言っていた。
それから名前の読み方を聞かれる。名字は最初から正しく読んでくれてうれしかった。「下はなんて読むの?」と聞いてメモしていた。名刺を見せられたけど、受け取っても使い道はないなと思って、手を出さなかった。
やりとりをしている間、助手席の方はこちらに関心をむけない様子だった。
オーナーに連れられてお店へ入る。
「こちら○○さん、知り合いにおいしいと言われて鎌倉からわざわざ来たって」
ちゃんと聞こえなかったけど、「なにか出してあげなさい」みたいなことも言ってたようだ。
えらいことになってるのに、さらに大事になってしまった。店員さんが丁重にしてくれて申し訳ない。
ちなみにオーナーは食事をするためにお店へ入ったわけではないようだ。すぐに出ていった。
店員さんによると、日替わりランチは品切れ。ミニサラダ(?)がつくメニューも終わり。何があるかは聞いてくださいとのことだった。
メニュー先頭にあった「ハンバーグランチ」を選択。ライスorパン、ドリンク、それにソースの種類を選べた。
ハンバーグの味にかんしては、わからんなあというのが正直なところ。そんなに食べる機会がないから。ただ、熱くていい状態が長く続かないから、のろのろ写真を撮ってる場合じゃないというのは言えるかもしれない。
食べ終えて上着を着ていると、店員さんにホットコーヒーとアイスコーヒーのどちらがいいかを聞かれる。
いやいや。最初に水が出てきて、スープがついて、ドリンクのコーラもあって、途中で水も継ぎ足してくれたのに、そこにコーヒーって……。さすがにさすがになので、おことわりして店を出た。
入る前には気が付かなかったけど、卵と野菜の販売スペースがあった。お金を入れて取っていってくださいというやつ。もしかしてそこの窃盗を疑われたのかもしれない。そのへんは何も言われなかったけど。
とりあえず疲れた。むかしだったら「話のネタができた」と思ったかもしれない。でも最近はブログを書くのにも疲れた。かといって、書かずに済ますのも納得がいかないし。