『先生を流産させる会』

プライム・ビデオにて。時間の無駄とまではいわないが、魅力にとぼしい作品。
もとの事件は男子生徒がしかけたものだが、本作は女子に変えている。動機をわかりやすくするためだろう。そこは悪くない。
しかし、どういうエピソードを重ねれば事件発生に説得力がうまれるかという点に無頓着で、パワーが弱い。
公開当時、映画評論家の山根貞男が「小品ながら、こういうパワフルで刺激的な映画が生まれるから、心強い」*1としているのは驚く。彼と私は同じ作品を観たのだろうか。

新宿スワン

プライム・ビデオにて。歌舞伎町でしのぎをけずるスカウトたちの物語。
こういう題材なら園子温という感じで、期待を裏切らない。すぐれた娯楽作品だった。気持ちいいシーンが気持ちいいタイミングで出てくる。沢尻エリカ山田優など女性陣もすごく魅力的。
昨年公開された続編も、いつか機会を見つけて……。

*1:2012年5月25日付朝日新聞夕刊。