原武史著、速水健朗解説『レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史』(新潮文庫、2015/4)

連載時も何回か読んで、興味を持っていた本。内容としては、政治思想ならぬ西武思想や団地、皇室のまじわりを書いている。
たとえば中央線であれば、いくらでも言及する人・した本があると思うが、西武は少ない。その意味で、原は私にとってありがたい存在だ。本書も楽しませてもらった。
また、速水の解説がすばらしい。私からすると、原の理論展開はときにあやしげである。そういったことや彼の習性がきっちり書いてあり、この人よくわかってるなあと感心する。