原武史重松清著『団地の時代』(新潮選書、2010/5)

全体としての印象は、話題が多岐にわたっていて、まとまりがないなあと。しかし、この本が議論の出発点なんだと思えば、それも悪くない。
本書で目立ったのは、重松清がしきりに孤独死を心配していること(p.245ほか)。どう防ぐのか、もっと考えられていいはずだと共感する。

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p.49:『定年ゴジラ』で書いた定期のない遠さ。
p.50:不動産広告に運賃は載らない。
p.67:滝山団地のパチンコトーヨー。
p.168:小田急新百合ヶ丘で方針転換。
p.180:赤羽台団地にあった光瀬龍さん宅に、編集者時代、何度か伺った(重松)。
p.214:明治学院大学での公開セミナーは、回覧板でも告知にも力を入れている(原)。
p.231:街の活気は歩いてる人がたくさんいること(重松)。

オール讀物』5月号

新シリーズと銘打たれた「かぐや姫の嫁入り」が掲載されている。