『早稲田魂'12』

放置していたのでいまさら読む。いちおうメモっておくと、『早稲田魂'10』以来2年ぶりの刊行。

2009年11月:『早稲田魂'10』
2010年8月:飲酒事故
2011年11月:『早稲田魂 早稲田祭特別号』(フリーペーパー)
2012年3月:『早稲田魂'12』(本誌)

全体の印象から書くと、飲酒事故の影響は見られず、相変わらずしょうもない雑誌に仕上がっている。
巻頭インタビューは軽部真一サンプラザ中野くん。面白い記事は減れども、巻頭がつまらなかったことはない。今号でも軽部が牧原俊幸や小田和正との接点を語る部分は読みごたえがあった。
記事で面白いと思えたのは、商学部の紹介「債務者スガワラくん」と、「やる夫で学ぶ早稲田サークル事情」。あと、合格体験記のなかで西村祐耶さんの文章(p.58)は興味深く読んだ。仮面浪人先の大学でサークルを立ち上げたりしていて、「そんな人もいるんだなあ」と。
「受験期の思ひ出」という他人から送られてきたメールを紹介した記事は、いいアイデアだったと思う。こういうまじめなものが少し入ったあたりは、飲酒事故の影響があるかもしれない。
ショックを受けたのが「ヤバメシ」。熊ぼっこの餃子のなかにGが入っていたそうな……。それで作り直しを頼むと、今度は新聞紙が付着。私は一度しか行ったことがないが、こういうエピソードを聞かされると、外観どおりにヤバイところもあったんだなあと思った。

      • -

「飲酒事故の影響は見られず」と上述したが、事故の報告文が2ページ掲載されている。あとは、事故のため広告を取るのに苦労やらがあったというぼやきも。
本誌を読んで久々に事故のことを検索していたら、亡くなった方の記録を残したサイト*1が見つかった。家庭教師先の子が寄せたメッセージを読むと、不意に人生を終える悲しみを思わずにはいられない。

      • -

誤植
(p.24)学部紹介の見出しが、「理工学部(創造・基幹・創造)」と、創造がふたつになってしまっている。
(p.47)1段目「合予備校を出ていくまで廊下を通るたびに」とあるが、「合」じゃなくて「某予備校」としたかったのか、はたまた「合格して予備校」とつなげたかったのか。
(p.71)2段目「ツイッター」が「ツイッタ―」とダッシュになっている。
(p.99)3段目の改行がおかしい。確認作業は一切していないのだろうか。

*1:「詩織が生きた20年と148日」http://shiorinokoto.jimdo.com/