熱戦

TVKで横浜×桐光学園を見る。トーナメントならではの緊迫感に満ちたゲームで、興奮をおぼえずにはいられなかった。試合は7回裏、浅間の2ランで逆転した横浜が3-2で逃げ切り。終了直後は優勝したかのように喜ぶ選手もいれば、気を引き締めたままの選手もいて、コントラストが印象に残った。
試合の分かれ目はいくつかあったと思うが、まず7回裏。ノーアウトから内野フライのお見合いで横浜がランナーを出す。そして送りバントで進めようとするものの、打球が1塁へ向かうバッター自身の足に触れてしまう。公認野球規則6.05(g)によりバッターアウトとなった。足に触れたことは、別角度からのリプレイでようやく確認できるぐらい。わかりづらい動きを球審はよく見ていたと思う。
それで1アウトになったわけだが、ランナー1塁にとどまったのは結果的によかったのではないか。「ランナーを帰そう」ではなく、「思い切り振ろう」という気持ちがのちの逆転2ランを生んだ気がする。
もうひとつの分かれ目は直後の8回表。桐光はノーアウト3塁・1塁のチャンスを作る。横浜の内野は前進守備をとらなかった。つまり、転がせば1点の可能性が高かったが、代打山田は内野ファウルフライ。露骨にがっくりした表情を見せる野呂監督。私も監督に同情のシーンだった。
なおも1アウト3塁・1塁でチャンスは続くが、結局逃したツキを引き戻すことはできなかった……。

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今大会、松井が登板した3試合はいずれもテレビ中継されたが、低めに決まるストレートがほとんどなかったように思う。そのことが「ストレートは打ちごろ」の印象を与えた面もあるのかな、と。