那須正幹著『ズッコケ中年三人組age47』(ポプラ社、2012/12)

ハチベエが市議選に出馬。時を同じくして、モーちゃんとハカセの生活にも変化が訪れる――というのが大まかな話。
余韻を残さず、紙幅の都合でまとめたかのような結末は、やや不満が残った。あとは三者三様の日々ではなく、選挙だけで1冊にしてほしかった。陽子の過去が語られた部分が長ったらしく感じた。

      • -

(p.264)「三人の当選確実がでていた。(中略)残りは三人だが、得票数は市長派の重国候補が最有力で、つぎが市議の安本候補、現在のところハチベエは五位につけている」:三人に重国と安本がいるなら、ハチベエは「六位」が正だろうに。