第55回全国高校軟式野球選手権神奈川大会(準々決勝、茅ヶ崎公園野球場)


イントロ

軟式の県大会では4球場が使用されている。ほかの3つは硬式でも会場になっているが、ここは軟式だけ。球場自体が現在は軟式専用*1なんだそうで。
といっても、設備的にまったく劣っていない。バックネット裏は屋根つきだし、スコアボードは選手名・審判名も含めて電光だ。公園としてきれいに整備されたなかにあり、ロケーションは抜群。10年前にライブイベントの開催で有名になったが、野球場としてすばらしい。

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軟式の高校野球は初観戦。1回表、守備に散るナイン。ファーストが内野の肩慣らしのためにボールを放る。そのワンバウンド目を見て、ああ硬式とは全然違う跳ね方だなと。垂直方向にあがる分、水平方向の勢いが若干死ぬ感じ。

武相×聖光学院

男子校対決。試合は序盤から武相が圧倒し、5回コールドで14-3。ピッチャーの球速からして、両校の力の差が感じられた。
聖光学院は2回に押し出し死球、3回に押し出しの四球で得点。これらは相手がくれたものだったが、5回にはヒット2本で1点を奪い、見せ場は作った。

慶應義塾×横浜修悠館

横浜修悠館がいったいどういう高校であるのかは、家に帰ってから検索して知った。「館」とはなんとなく私立っぽい印象だが、湘南と横浜平沼の各々の通信制が合併してできた公立校。湘南通信制軟式野球では強豪だった。
試合は1回表、修悠館が1点先制。しかし3回裏、慶應義塾は相手ミスで同点に追いつくと、4回裏には4点を勝ち越し。中盤から終盤にかけて一進一退の攻防だったが、最後は慶応義塾が8-5で逃げ切った。
勝敗を分けた点は、安定してストライクを入れられるかどうかだったと思う。修悠館は2人、慶応義塾は3人のピッチャーが投げたが、慶應義塾が与四球・死球ともに4つなのに対して、修悠館は与四球11だ(死球はひとつ)。1イニングにひとつ以上のペースだから、きつくなるのも仕方ない。
見るほうとしては、2時間半たっぷり観戦できたよかった。1試合目がコールドだっただけに。

メモ

家から自転車で50分かけていった。「野球場前」の交差点に、国道134号線を跨ぐための歩道橋がかかっている。そのてっぺんからは烏帽子岩が見えた。
入場は無料だった。入口が開いているので、特に何もなく入場できる。
屋根のかかるバックネット裏後方部分の座席のみ、背もたれあり。それ以外は背もたれなしの独立席。
両翼92-中堅120。
照明設備はない。
H・E・Fcのランプは、Eだけ使用していた模様。

*1:1950年代には、プロ野球公式戦の開催実績あり(『ベースボールマガジン』2001年夏季号より)。