田家秀樹著、重松清解説『小説吉田拓郎 いつも見ていた広島 ダウンタウンズ物語』(小学館文庫、2009/6)

この本、解説をのぞいた本編は498ページある。拓郎がさっと売れて、大スターになっていたら、こんな大部にはなっていないだろう。
つまりここに書かれているのは、すぐには売れない拓郎の物語だ。なんていうけど、私は彼の曲をひとつとして知らない。そんな自分にとっても、かっこいいなあと思える1冊だった。それも、この本の終了時点ではまだアンサクセスなのに。